
自分は、元々輸入雑貨を販売する会社で営業マンとして働いていました。不況のあおりを受けて業績が徐々に悪化していき、年に2回あったボーナスが1回に減り、その1回のボーナスも当初の70%、60%、50%・・・と年々減っていきました。
そんな状況ではありましたが、結婚10年目にして念願の子供を授かることができました。子供を授かったことに至上の喜びをかみしめつつも経済的な不安が心に重くのしかかってきました。妻には子育てに専念してほしいと思っていたので、私は空いた時間を使って副業を始める決意をしました。
営業マンとして四六時中車に乗っていましたので、まっ先に探したのは車に乗る仕事でした。なぜなら車の運転は好きですし、移動中の車の中は快適そのものです。あとは長年営業マンとして働いていたので副業くらいは誰に気を使うこともなく一人で黙々とできる仕事を切望していました。それ以外に問題なのは出勤時間と勤務時間くらいです。以下自分の当時の希望を箇条書きしました。
- 車に乗れる仕事
- なるべく短時間で割のいい仕事
- あまり人と接することの無い仕事
- 仕事早朝または夜間の仕事
- 出勤時間の選択肢が多い仕事
このような視点でアルバイト情報や派遣社員の仕事をネットや紙媒体で探しました。どうやら配送関連の仕事が条件面で折り合いがつきそうだとわかってきました。
私が求人情報を漁っていた頃の派遣社員の配送関連の仕事は今よりもずっと給料が高くて、当時私の住んでいた地域では時給1,500円、1600円という案件がいくつもありました。
調べてみると今は(2019年12月現在)良くて1,200円くらいが多いようです。車を運転する仕事は、交通事故にあったり、交通違反で捕まったりするリスクといつも隣り合わせです。おまけに肉体労働ですから、短時間でもそれなりに貰えないと割に合いません。
なので、浅薄な考えだったかもしれませんが”割と給料が良さそう”で(事故などのリスクも隣り合わせですが)、”誰に気を使うこともなく黙々と出来そう”という理由だけで運送業関連の仕事に絞って求人情報を漁っていました。
このアルバイトがきっかけでトラックドライバーの世界に足を踏み入れたわけですが、この時はまさかトラックドライバーを本業にすることになるとは思っていもいませんでした。