待機時間

私が副業としてどんな仕事が良いのか真剣に悩んでいた時に最初に考えたのは「自分がストレス無くできる仕事は?」ということでした。”なるべくストレスが少なくてそこそこ稼げる”がキーワードでした。何をストレスと感じるのかも千差万別ですので、まずは自分と向き合って就業するならここはゆずれない、というポイントを明確にした方が良いと思います。

また、どんな仕事にも良いところと悪いところがあります。これまた個人の考え方や感じ方によって全く違ったとらえ方があります。なので参考になるかどうか分かりませんが私が個人的に感じているトラックドライバーの仕事の良い点と悪い点をお話ししてみようと思います。

トラックドライバーの仕事の良いところ

1.自由気まま、余計な気を使う必要が無い
自分は二人でやるような仕事は嫌なので、基本的にいつも一人でする仕事を選んでいます。納品先によっては、荷物を受け取る人や他の納品業者がいたりしますが、完全に一人っていうのは無理なので(笑)。

トラックの中はエアコンが効いていて夏は涼しく、冬は暖かくて好きな音楽を聞いたり、好きなお菓子を食べたり、喉が乾いたらいつでも飲み物があるし快適そのものです。

私はしませんが渋滞の時なんかはタブレットで映画を見ている強者を見かけたことがあります(笑)。あとこれも私はしませんが、携帯電話のグループ通話機能で仲間達とだべっている人もいます。

とにかく、トラックに乗って移動している最中は安全運転のために気を張ってはいますが、気楽な時間を過ごすことが出来るのです。突込みが入りそうなので念のためにもう一度言っておきますが安全運転第一なのは言うまでもありません!!!

2.大きなトラックを運転する楽しさがある
最近乗車することが減りましたが4トン車なんかは、かなり座席の位置が高いので乗用車と全く視線の高さが違います。同じ風景も違った視点で見ると新鮮で、自分なんかはそれだけで楽しく感じられます。(逆に見えない方がよかったことも1度ありましたが、それについてはいつか書こうと思います。)

あとは単純に車の運転が好きなのでプライベートで乗る車とは全く違う車に乗れるのが楽しいです。車体が大きい分すごく安全に気を使いますし、集中力を必要とされますが毎日トラックの運転ができるのは個人的には好きです。

3.色々な所へ仕事で行ける
普段は行かないような地域へ行けるのも良い点といえるかもしれません。色々な所へ行くので、地理にも詳しくなります。仕事以外では行かないようなところでお気に入りのラーメン屋とか定食屋が見つかったり、近所では買えないような買い物ができたり…。大抵は食べ物だったりしますが。

4.車のメカニックに詳しくなる
長くトラック乗っていれば予期しない機械的なトラブルに見舞われることもあります。日常点検やそういったトラブルを経験することでいつの間にか機械音痴の自分も車に関しては結構詳しくなったように思います。

トラックドライバーの仕事の悪いところ

1.常に事故のリスクがある
何と言っても公道を走るのですから交通事故に巻き込まれる、または交通事故を起こしてしまうリスクというのは常にあります。長く働いていれば体調が悪い時もありますし、精神的にキツイときもあります。

ちょっとした気の緩みや集中力の低下などは重大な事故につながることが多々あります。トラックは車体が大きいのでひとたび事故を起こすと被害も非常に大きくなります。どんなときも集中を切らさずに安全に気を配りつつ職務を全うするのはとても大変なことです。

2.一般的に拘束時間が長い
この業界、とにかく拘束時間が長いです。これも運ぶものや納品先によって違ってきますが、自分の経験上、12時間拘束というのが多かったです。求人票にはそんなこと書かれていませんけど、残業などでなんだかんだ12時間経ってたみたいなことがまかり通っているような。

倉庫から倉庫への荷物の移動とかになると必ず直面するのが待機時間ってやつです。「ただ待ってればいいんだから楽ちんだし、果報は寝て待て」みたいなメンタルの人には良いのでしょうが、私なんかはその分早く帰って家族と過ごしたいと思ってしまいます。なので倉庫間の荷物の移動を”横持ち(よこもち)”と呼んだりしますが、横持ちの仕事は大嫌いです。

※横持ちとは、工場・店舗・支店などの社内の拠点間で、商品移送を行う場合の輸送のことをいいます。「横持ち輸送」ともいいます。主に、社内の拠点間輸送に用いられることが多いですが、拠点内における作業スペース間の貨物の移動を指して用いられることもあります。

3.肉体的にしんどい
これも仕事の内容によるのですが「バラ積み・バラ降ろし」または「手積み手卸し」と呼ばれる作業の場合はやっぱりしんどいです。「バラ積み・バラ降ろし」とはパレットやカゴ台車などにまとめられた荷物の積み降ろしではなく、文字通り段ボールや袋、棒状のものなど様々な荷姿のものをトラックの荷台に一つ一つ積み込んで、納品先でそれらを降ろすという作業のことです。たとえ10㎏程度のものでも数が多いとかなり疲れますし、体の使い方を意識しないと腰などを痛めることにつながります。

また2時間以上休まずに運転していると腰には結構な負担がかかっています。ただ座っているだけでと思われるかもしれませんが、もし姿勢を意識せずにいるとただ座っているだけでも腰には疲労やダメージが蓄積されていきます。荷物の積み降ろしと長時間運転は私たちの腰に結構な負担をかけるということです。

4.給料が見合っていない(と思う)
上に書いたような事故のリスクや拘束時間、肉体的な負担の割に賃金が安すぎると感じているドライバーが多いと感じていますし、私もそう思っています。

生活には困っていませんが、これだけのリスクを抱えた仕事なので、もう少し賃金が高くてもいいんじゃないかなと思っています。

私が住んでいる地域で派遣社員として働いた場合の時給は良くても1,100円くらいです。これに加えて一日500円程度の交通費が支払われることが多いようです。私がトラックドライバーとして働き始めた頃は今よりも時給が高かったのですが、これは年々下がっているように思います。万年人手不足と言われている割に給料はなぜか下降傾向で不思議です。